【愛玩動物飼養管理士が伝える】愛猫が長生きするために必要なこと5選

長生きネコちゃん

私は猫歴30年、飲食店経営の傍ら保護猫活動を行っているふじりんと申します。

現在、我が家には16歳になる、宇宙で一番可愛い愛娘のモナちゃんがいます。今回は猫ちゃんに健康に長生きしてもらう秘訣をまとめました。

猫が長生きする為に必要なこと5選

1.ストレスのない生活

“犬は人に懐く、猫は家に懐く”という通り、猫は住環境に懐きます。

ストレスは万病の元であり、ストレスの多い住環境では長生きできません。住居を転々とする、自宅と屋外の両方行き来できるような飼い方をする、見知らぬ他の猫が頻繁に出入りするなど、落ち着かない生活環境はストレスになります。

外に出すのが癖づいてしまうと交通事故に遭う危険性、家にはいない雑菌やウイルスへの感染、他の外敵となる動物(野良犬、猪、毒のある昆虫など)など様々な危険に晒すことになります。

野良猫との喧嘩も思わぬけがやその傷から炎症を起こすなどのリスクやストレスにもなります。変化が少なくて落ち着いた生活ができる環境を整えてあげましょう。

2.けが、病気のリスク遠ざける

外に出さない事はもちろんですが、家の中にもけがの原因となるものは沢山あります。

けがの要因となるもの

電気コード、ストーブ、見合わない高さのキャットツリー、刃物類、アイロンなど

電源の点けっぱなし、出しっぱなしは、しないようにしましょう。

病気の原因となるもの

水を交換・補充していない、トイレが掃除されていない、玉ねぎ・ぶどう・チョコレートなど有害な食品の放置、食事の与えすぎ、猫の口に入る大きさの小物類(釘やねじ、おもちゃのブロック、糸くずなど)の放置。

普段から物の出しっぱなしをしない事、触ってほしくない物にはカバーをしておくといった心がけが重要です。また、ワクチンによりウイルス性の病気にかかった際の症状を緩和させる効果が期待できます。

獣医師の指示に従って定期的にワクチンを接種するようにしましょう。そして出産の予定がない場合は若いうちに去勢避妊を行いましょう。

可愛い我が子にメスが入るなんて・・・と思うかもしれませんが、後々、泌尿器系の病気にかかる可能性が高まりますので、リスク回避だと思って手術を受けさせましょう。

3.かかりつけの病院はできるだけ2つ以上決めておく

かかりつけの病院を決めておくのも健康維持や病気にかかった際の早期回復に重要です。できるだけ2つ以上の病院を決めておきましょう。

一つは軽い病気の際すぐに診せられる近場のクリニック、もう一つは手術・入院のできる大きめの動物病院。

涙の分泌が多い、下痢っぽいなど、投薬や点滴で済みそうな症状はすぐに診せられる病院を頼りましょう。前回同じ症状で受診した際の治療法や処方してもらった薬の名称などは病院のカルテに残っていますので、説明ができなくても安心です。

緊急の措置が必要な場合に頼れるのが大きめの病院です。飼い主が動揺していると、冷静な判断ができない、連れて行く時に迷ってしまう場合があり処置が遅れるので、あらかじめ土日夜間診療はあるか、自宅からの最短ルート、連絡先も事前に調べておきましょう。

何よりも異変があった際はすぐに受診することが重要です。

4.栄養に配慮した年齢にあった食事

キャットフードは健康に直接影響します。安いだけのフードには注意が必要です。

生活を共にしていると、よく罹る病気の傾向がわかると思います。泌尿器系の病気にかかりやすい、肥満気味、下痢しやすいなど、その猫ちゃんが持つ身体の特性があるため、それにあった食事を用意しましょう。

与えすぎにも注意です。餌を置きっぱなしにすると際限なく食べる子もいます。適量を守って給餌し、肥満を防ぎましょう。

高齢猫は若い猫と違い動きが緩慢となり、多くの栄養を必要としません。市販のフードで“◯歳以上用”といった年齢にあった物を適宜選んであげてください。

5.愛を持って接する

甘えてきた時は思いきり甘えさせてあげる、構ってほしくない素振りの時はそっとしておく、日々観察する、何よりも愛を持って接することが大事です。

体を毎日触ることで脱毛や体内のしこりなど昨日はなかった細かな異変に気づけて病気の早期発見にも繋がります。献身的な日々のケアも大事です。

猫は綺麗好きなのでトイレの砂をこまめに替えてあげることでおしっこを我慢しなくなり、膀胱や腎臓の負担を軽減できます。飼い主の外泊や長時間の外出もストレスを与える事になります。

どうしても必要な外泊の際は家族やペットシッターに世話をお願いするのも良いでしょう。

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純血種か雑種によって病気のリスクが違います

ブリーダーによっては近親交配をしている場合もあり、純血種は個体差はあるものの免疫が弱い、体調を崩しやすいなどの特徴が見られます。純血種は雑種よりも、いっそう気を使った方がいいでしょう。

長生き猫ちゃんにおすすめキャットフード

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鼻付近のマズルの短いエキゾチックなどの猫種

鼻が潰れたような形が特徴的で愛らしい猫種ですが、鼻腔内の膿が排出しづらく、血統が濃くなると鼻腔自体が狭くなり慢性的に呼吸がしづらい状態になります。

ラグドールなどの長毛種

自分の毛繕いだけでは毛を多量に飲み込んでしまうため、毛玉ケアのフードとブラッシングが必要です。毛が長いので食事や用を足す際に汚れやすく不衛生になりかねません。時々シャンプーをしてあげましょう。

マンチカンなどの四肢の短い猫種

多くの猫は運動神経に優れていて高いところへのジャンプはお手の物ですが、マンチカンに代表される短足の猫種は普通の猫と比べて高いジャンプなどが苦手で運動神経も良くありません。

天井にまで届きそうな高いキャットツリーや一段一段の幅が広い遊具は落下の危険を伴います。体型に見合った遊具を選びましょう。

我が家の16歳のモナちゃんの生活環境を紹介

持病もなく元気な彼女も12歳頃から、眠る時間が長く、動作が少し緩慢になりました。高いキャットツリーは撤去し、床に近いところに寝床を用意。

ごはんは下部尿路に配慮した15歳以上用のフードを給餌しています。温度管理にも気を配って暑すぎず寒すぎず、室温は25〜27度にキープ。

いたずら好きなため、電化製品のコードにはケーブルチューブを巻き付けています。(100円均一で売っています、15分程で取り付けできます)玄関や保護猫専用スペースなど立ち入ってほしくない場所にはD I Yで柵を設けました。

私の外出中、もしもの時の早期発見のためにモナちゃんの部屋にはカメラを用意しています。猫ちゃんが快適にストレスなく暮らせる環境を整えてあげることが長生きの秘訣です。


この記事のライター

猫歴30年のふじりん様

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